漢方・生薬・薬膳・自然療法、健康相談

やまだ薬局では漢方相談、生薬・薬膳・自然療法、健康相談も行っております。(薬局店頭にて、またはオンライン 予約制

生薬については非医療用、または一般用医薬品のみの取り扱いとなっています。

薬膳素材をお求めの方もご相談ください。医薬品以外のもので、ハトムギ、クコの実、ヨモギ、桑の葉など良質な素材もご購入できます。


病院に行くほどではないけど、日常の中で感じる不調のサインを感じたら、漢方を試してみませんか?漢方は、何千年と昔から伝わる古人たちの知恵です。

やまだ薬局では、代々漢方薬や生薬の販売も行ってきましたが、今は一部のみとなっています。現在は「長倉製薬の漢方」のほか、「東洋漢方製薬の煎じ薬」など取り扱いがあります。

生薬につきましては分類が多数ございますが、一般用医薬品の販売又は食品分類の販売となっています。

◆こんな症状があったらご相談ください!

疲労感・倦怠感がとれない、眠りが浅い、ひざに水がたまっている、血糖値を下げたい、便秘を解消したい、膀胱炎になりやすいなど、

日常生活の中で感じるちょっとした不調やお悩み、薬剤師が丁寧にお伺いしますのでお気軽にご相談ください。


漢方・生薬

【漢方と植物 季節のコラム Vol.3】 2023.9  薬剤師 山田珠央

 散歩をしていると、元気だった夏の雑草も、秋の植物に移ろいゆくのがわかります。植物分類学の父、牧野富太郎博士も肌にいつも季節を感じながら歩かれたのだろうと思うと嬉しくなってしまいます。今年は5月に六甲高山植物に行く機会があり、見たことがない草花を沢山見てきました。そんな1年にしていただいて、牧野先生に想いを馳せたところです。

 さて、秋の草花というと赤い色で目を引く曼殊沙華の花の話題といたします。彼岸の季節に咲くので彼岸花(ヒガンバナ)といいますが、多年草植物ですから毎年同じ場所から花が咲くのはご存じかもしれません。私の祖父・父・母から聞いた話では、この芋を潰しとトウゴマを練って湿布のように足裏に貼ると、膝にたまった水が引いて腫れが引くのだとか。目に入れたらいけんよ、舐めたらいけんよ!と良く言われましたのを覚えています。民間療法ですね。(毒性が強いので決して口に入れてはいけません!)

ヒガンバナの根っこの芋(花芽が出る前が一番効果的と思われますが)有効成分lycorine(アルカロイド)は強い薬効を示し、炎症を鎮める効果があります。石蒜(せきさん)という生薬名だそう。お花を見かけたら、そんな効果があると思い出してみてくださいね。


【漢方と植物 季節のコラム Vol.2】 2023. 3 薬剤師 山田珠央

 3月になりました! 2月の立春を迎えたあたりから、むずむず・そわそわの虫。1週間に3回くらいのウォーキングをすることにして、急に雪が降る日もありましたが、日に日に春に近づくのを自然から教えてもらいながら、楽しんでこの1か月過ごしました。ウォーキングやのんびり散歩、お勧めです。

 さて、先日やまだ薬局を会場にして「八宝茶」という薬膳茶を作ってみました。オフレコでお試しの会だったもので、ホームページやチラシではお知らせしませんでしたが、何人かのご参加があり、薬膳女子会みたいになりました。身体のお悩みなど「あるある」な話も、ふわっと出て、ふわっと対応法が出て、素晴らしいなと感じました。今年はワークショップも計画しますので、興味が有る方はぜひご参加ください。「八宝茶」は日本人に普段馴染みがないですが、中国では冠婚葬祭や来客の時には欠かせない伝統的なお茶で、茶葉の代わりに果物や花を入れとても華やかなものです。ピンク・黄色・オレンジ・白など見た目良し、味もフルーティーでほんのり甘く、香りも良く、中国の方の感性の豊かさを感じました。

 八宝茶の素材にピッタリな「棗(ナツメ)」や「枸杞子(クコの実)」は女性にお勧めの生薬・薬膳素材です。ナツメの効能・素晴らしさをお伝えしたところ、毎日お茶のポットに入れて職場に持って行っているという女性のお話を聞き、嬉しくなりました。薬膳のワークショップでは、一つ一つ取り上げていきますが、スーパーでも買うことが出来る薬膳素材は沢山あります。それから、庭になっている果実も驚きの効果があったりして、普段の生活に取り入れて健康を意識してもらいたいなぁと感じます。キンカンとかカリンとかアンズとか、皆さんのお家の庭にあるものが宝物です。

 4月は日本の植物学の父「牧野富太郎先生」をとりあげたNHK朝の連続小説「らんまん」が始まります!! 今からワクワク。植物の素晴らしさの研究を極めた方です。お楽しみに!


【漢方と植物 季節のコラム Vol.1】 2022.11 薬剤師 山田珠央

 11月に入り立冬を迎え、今年も冬が来たなぁ・・と思う今日この頃。

 先日、NHKスペシャルの「超進化論」を視聴し、「植物のおしゃべり」についての発見のくだりを視て、植物は外界からの信号を敏感に感じ取って発信している!という事に驚きもし、なるほど納得、とも思った次第。私の子供は8歳になるのですが、興味津々でこの番組を見て、図鑑に書いてあったことを思い出し、「キャベツはねぇ、モンシロチョウの幼虫に食べられると、匂いを出すんだよ!それで敵がやってきて、幼虫を食べちゃうんだよ!」と興奮して話していました。植物や昆虫や動物が互いに関わり合い、生き物の連鎖の連続で私たちは生きているんですね・・・。

 私たち人間も自然界の生き物です。大脳が発達し、その賢さ故、最新の医薬品の恩恵も受けますけれども、自分の身体に耳を澄ませ、なるべく自然のものを体に取り入れ、先人たちの知恵を拝借し、賢く、植物・漢方と仲良くなってみませんか?

 どうも「継続」が苦手な私ですが、実は小さいころから「植物」が大好き!でした。アサガオの観察に始まり、ヘチマの観察、浜の植物の観察、ハマボウフウの研究・・・と小学生から中学生まで夏休みの自由研究はずっと「植物!!」そう、植物大好き。そうだったのか、私・・・と、今更ながら薬剤師になった原点を振り返っております。植物が大好きだった祖父や母や理科の先生方のおかげです。

 コラムを書くにあたり、「継続」は苦手でも、原点に戻って徒然なるままに「植物、自然、薬膳、漢方」のことを発信できればなと思います。どうぞお付き合いください。